2022.03.16
ロープウェイ

土曜日のある日、一人のご利用者様が、「工作でロープウェイを作りたい!」とおっしゃり、ペットボトルの廃材などを使って、ロープウェイのゴンドラ作りを始められました。

すると、その様子を見に来られた他のご利用者様も、「一緒に作りたい」といって参加され、また別のご利用者様も、「ゴンドラに人形を入れて重くしたら、早く走るんじゃないかなぁ?」など、いろいろなアイディアを出し合い、まるで、ロープウェイを作るチームのように、みんなで話し合いながら、どんどん改良されていきました。

こうして、一人のご利用者様のアイディアから始まり、たくさんのご利用者様の協力とアイディアが合わさって、とても素敵なロープウェイが出来上がりました。ゴンドラがスムーズに走る様子を見ると、とても爽快な気分になり、大変感激しました。

つむぎでは、ご利用者様同士のコミュニケーションをとても大切にしています。ご利用者様同士のコミュニケーションによって、素晴らしいものを作り上げる場に立ち会えて、とても嬉しく思いました。

 

2022.01.17
ミニゲーム大会

2022年の初ブログになります。本年も、発達サポートセンターつむぎをよろしくお願い致します。

新年初のつむぎでは、『お正月ミニゲーム大会』を開催しました。『風船羽根つき』、『人間ダルマおとし』といった、伝統的なお正月遊びをアレンジしたゲームで大変盛り上がりました。

『風船羽根つき』と『人間ダルマおとし』は、2人組のペアをつくってもらい、お互いに息を合わせながら頑張っておられました。観戦しているご利用者様も一生懸命応援し、つむぎの中で一体感を感じることができました。

ミニゲーム大会の後も、ご利用者様同士で『風船羽根つき』の続きをしたり、『坊主めくり』をして楽しみました。特に『風船羽根つき』は、ご利用者様同士で意見を出し合い、さらにアレンジしたもので盛り上がっておられました。お正月明けのいい運動になったようで、頬に赤みのさした、すがすがしい表情になっておられました。

今回のミニゲーム大会のように、ご利用者様同士が協力して様々なことに取り組み、楽しい一年にしていくことができれば嬉しく思います。良い年になりますように!

 

2021.11.17
VSウイルス!

9月の個別療育では、『VSウイルス!』(学研ステイフル)というカードゲームを行う利用者様がたくさんおられました。

このゲームは、4色の「からだパーツカード」を一番先に集めた人が勝ち、というゲームです。「からだパーツカード」を集めながら、「ウイルスカード」を使って相手の邪魔をする、あるいは「薬カード」で自分のカードを守るなどのやりとりが、このゲームの楽しさであり、勝利のカギでもあります。

『VSウイルス!』には「感染」、「免疫」などといった難しい言葉が出てきますが、現在のコロナ禍においてはニュース等で聞く機会が多いため、違和感なく受け入れておられました。言葉の意味を知っているおかげで、ルールの理解もしやすかったようです。

9月の個別療育以来、『VSウイルス!』は、小学生のご利用者様を中心に大ブームとなりました。自由活動の時間にも、ご利用者様同士で『VSウイルス!』を楽しまれています。

今後も、個別療育などの機会に、ご利用者様の学びや余暇活動に繋がる、ゲームや活動をご提案させていただきたいと思います。

 

2021.08.05
水害対策の避難訓練を行いました

夏真っ盛りの時期ですが、いかがお過ごしでしょうか?
夏といえば、海や川、プールなどでの水遊びが楽しい季節ですが、台風やゲリラ豪雨など、水害の多い季節でもあります。お天気の変化に気を付けつつ、夏を楽しんでいただければと思います。
ところで、つむぎでは、各種災害等に関する避難訓練を毎月行っていますが、6月は、安威川の洪水を想定した避難訓練を行いました。
茨木市のハザードマップによると、安威川が氾濫すると、つむぎの周囲は最大50cmまで浸水するおそれがあるとされています。そこで、50cmの深さがわかるものさしを使って、自分の体がどこまで水に浸かるのかを、目で見て確認していただきました。
その後、『おはしもルール』を守っていただきながら、つむぎの避難所である養精中学校まで歩いていただきました。
『おはしもルール』とは、「押さない」、「走らない」、「しゃべらない」、「戻らない」の4つの頭文字をとったものです。『おはしもルール』は、避難訓練を何度も経験されているご利用者様にはおなじみで、完璧に覚えておられるご利用者様もかなりおられます。
できれば、避難訓練が役立つ事態は起きて欲しくはありませんが、今後も引き続き、万が一の備えを欠かさず行って参りたいと思います。

2021.06.17
新学期から2か月ほどが経ちました

新学期から2か月ほどが経ちました。緊急事態宣言の影響もあって、落ち着かない中での学校生活だったかと思われますが、いかがでしたでしょうか?

つむぎにも、4月から新しく通い始められたご利用者様がいらっしゃいます。2か月ほど経った今は、最初のうちの緊張がとれて、つむぎに来ることが、だんだんと生活の一部になっていらっしゃるように見受けます。

新しく通い始められたご利用者様は、これまでおられたご利用者様から、工作、クッキング、あるいは自由活動で行うゲームのことなど、いろいろなことを教わっています。指導員から説明をしなくても、ご利用者様同士で自主的に関わっておられることがよくあり、お兄さんお姉さんに成長されたなあと、感慨深いものがあります。

また、これまでおられたご利用者様は、新しく通い始められたご利用者様から新たな刺激を受けておられます。たとえば、新しく通い始められたご利用者様が、今まであまり使われることのなかったゲームを使われると、これまでおられたご利用者様もそのゲームの楽しさに気付いて、今ではお互いにそのゲームに取り組むのを楽しみにされています。お互いに良い刺激を受け合い、つむぎでの活動がより充実している様子を見受けます。

これからもスタッフ一同、ご利用者様同士で成長されていくご様子にしっかりと対応し、お互いが適切に関われるように見守りたいと思います。

2021.04.15
春のつむぎフェスタ

3月29・30・31日に、つむぎフェスタを開催しました。今回は、『テーブルホッケー』、『山登り迷路』、『モグラたたき』、『クレーンゲーム』を楽しんでいただきました。

特に、対戦ゲームのテーブルホッケーでは、ご利用者様同士の熱い戦いが繰り広げられ、新たな交流が生まれました。

新型コロナウイルスの影響はまだ続いていますが、感染予防対策をとりながら、春のつむぎフェスタをなんとか無事に開催することができました。次回のつむぎフェスタは夏休みに開催予定ですので、楽しみにしていてくださいね!

 

2021.02.25
将棋がプチブームです

今、つむぎでは、将棋がプチブームになっています。

とあるご利用者様が、ある日急に将棋に目覚められて、指導員と対局しました。それ以来、ご来所された際にはほぼ毎回、指導員と対局されるようになりました。

そのご利用者様がいつも将棋をしていると、他のご利用者様が観戦に来られるようになりました。観戦している中で、自分もやってみたいと思われるご利用者様が出てきました。

すると、将棋を知っているご利用者様が、ルールを教えてあげながら将棋を指すということが起こりました。そのようなやりとりから、将棋を楽しむご利用者様がじわじわと増えています。

将棋というゲーム自体も面白いですが、将棋を通じて、礼儀作法やコミュニケーションも学べます。これからも、将棋の輪が広がってくれると嬉しく思います。

2020.12.17
自分と他者との距離について学びました

新型コロナウイルスの流行以来、感染予防としての「ソーシャルディスタンス」という言葉が浸透してきましたが、人と人との距離を、自分と相手との関係性によって考える「パーソナルスペース」という考え方が以前からあります。今回は、この「パーソナルスペース」について、主に中学生・高校生のご利用者様と一緒に学びました。

 

人と人との距離には、性別による差や、親密さの度合いによって、快適、あるいは不快と感じる距離があります。ただ、快・不快の感覚には個人差があり、例えば、自分は良くても相手は嫌だという場合があります。お互いにとって適切な距離をとるということは、意外と難しいものです。

 

そこで、家族と自分との距離、友達と自分との距離、知らない人と自分との距離などを、リボンの長さの違いによって表し、一目でわかる形にして、ご利用者様に見ていただきました。目で見ることで、「近い」、「遠い」という感覚が、実際にはどの程度の距離なのかを、具体的につかむことができました。

 

さらに、関係性の違いによって、適切とされている距離を表す「関係性の輪」をスタッフが考えました。「関係性の輪」では、自分を中心として、相手との距離を円の直径で表します。家族、友達、知らない人などを「関係性の輪」に当てはめると、輪の大きさがどのくらいになるかについて、ご利用者様の意見をお聞きしながら確認しました。すると、相手との関係性の違いによって、とるべき距離が変化するということを、はっきりと区別することができました。

 

最後に、指導員によるお芝居を見て、みんなで適切な距離について考えてみました。日常生活で起こりそうな場面をお芝居で見ることで、自分自身に当てはめて考えやすかったようです。ご利用者様から積極的に、いろんな意見が挙がりました。

 

「思春期」とよばれる中学生・高校生になると、特に性別の違いによって、相手との距離を調節する感覚を持つことが、とても大切になります。無自覚に相手に近づきすぎると、誤解を生む場合もあります。相手との適切な距離を保つために、今回学んだことを生かしていただければと願います。

 

2020.12.12
『シュモクザメ』

 

このレゴ作品は、ご利用者様が作られた『シュモクザメ』です。大きくてゆったりとした様子が、見事に表現されています。

さらに、レゴで作品を作られるだけでなく、図鑑を読んだり水族館に行ったりもされているそうです。サメの知識について、たくさんお話ししてくださいました。すごいですね!

興味を持ったことをとことん追求されるご利用者様の情熱に、スタッフ一同大変感銘を受けました。今度はどんな作品を見せていただけるのか、次回を楽しみにしています。

2020.09.10
つむぎの熱中症対策

今年の夏は、35℃を超える猛暑日が何日もありました。そんな暑さの中、大粒の汗をかきながらつむぎに来られるご利用者様には、本当に「よく来てくれたね」という気持ちでいっぱいになります。

つむぎでは熱中症対策として、ご来所された時とおやつの時間に、スポーツドリンクをお飲みいただき、さらに約1時間ごとに、水分補給を呼び掛けています。

ご来所された時のスポーツドリンクは、手洗い、うがい、手指のアルコール消毒、検温をすべて終えた時点でお渡ししています。おもしろいもので、スポーツドリンクを早く飲みたいという思いで、一連の流れを自分から進んで、きちんと済ませるご利用者様が数多くおられます。スポーツドリンクを飲めるということが、手洗いの後のちょっとしたごほうびのような役割にもなっているようです。

まだまだ厳しい残暑が続きますが、お体に気を付けつつ、元気にご来所されるご利用者様を、スタッフ一同楽しみにお待ちしております。